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相談室便り バックナンバー65


頼れる「相談力」
~信頼関係を築く甘えの構造~

 

 

 
誰にも相談できない…
 
 みなさんは相談できる人はいますか。近年、誰にも相談できずに抱え込んでしまう若者が増えているといいます。「私は甘えているんです…」と言って、自分に厳しくムチを打って奮い立たせようとする子もいます。人を頼ることなく自分一人の力で頑張ることは、自立心や責任感を育む上で大切なことですが、処理できないほど心の荷物をため込んでしまうと、やがてつぶれてしまい、返って迷惑をかけてしまうことがあります。
 AIに相談する人は増えていますが、AIにも解決できない心の問題があるならば、人に相談してみる価値はあるはずです。ただ、どうやって切り出したらよいのか、相談することに抵抗があるという人もいます。誰かに相談できたら楽になるとわかっていても、相談できないのはなぜでしょうか。


 
 相談を阻むプライド
 
 相談できる人がいなくて悩んでいた生徒に、その理由を聴くと「情けない姿を見せるのが恥ずかしい」「自分がみじめな気持ちになる」「弱みを見せることで、もっと弱くなっていく気がする」など、悩みを打ち明けることで、プライド(自尊心)が傷つくのが嫌だという人がいます。
 その背景には学歴社会・競争化社会において、弱みを見せることで負け組に回ってしまうのではないかという不安があるようです。マラソンレースでトップを走っていても、ひとたび気を緩めてしまえば、先頭集団から外れ、後続にどんどん追い抜かれ、やがて取り残されてしまうような心境です。だから、ずっと気を張って走り続けなければならないというのです。しかし、必死で走り続けようとしても、抱え込んでいる心の荷物が多いほど息切れするのも早くなってしまいます。


 
 
自信を育む相談力
 
 また、ある生徒に相談できなかった理由を聴くと「迷惑なんじゃないか」「かまってちゃんと思われるんじゃないか」と言います。逆に「あなたが友達から相談されたらどんな気持ちになる?」と聞くと「うれしい」と言います。なぜなら「信頼されていると思うから」だそうです。相談されるとうれしいならば、自分から相談してみたら相手もうれしいのではないでしょうか。
 信頼とは、信じて頼む、信じて頼ると書きます。人に信頼されることで、自分を信頼できるようになります。自分を信頼できると自信を持てるようになってきます。信頼して相談してみたり、信頼してアドバイスしたりすることでお互いに自信を育むことができるのです。自分だけが自信を持てればよいというプライドは、かえって自信を失うことになりかねません。

 
甘え上手は仕事上手
 
 社会人になると「ほうれんそう(報告・連絡・相談)」が大事であると言われます。報告は結果を伝え、連絡は情報を共有することですが、相談はアドバイスや判断を求めるので、相手の好意をあてにする行為になります。
『甘えの構造』の著者、精神科医の土居健郎によると、まさに甘えとは相手の好意をあてにすることだそうです。甘えは幼児の母親への依存関係から始まり、日本人の信頼に基づく社会文化を理解するカギになることを指摘しました。
甘え上手は仕事上手と言います。甘えすぎてもたれかかると依存関係になりますが、上手に甘えられると信頼関係を築きながら、ウィンウィンの関係になれます。お互いに相談し合えたら、切磋琢磨して成長していく仲間ができて、真の友情が生まれます。
 困ったときは強がらずに、人に甘えて相談してみること。自分本位なプライドを捨て、信頼する勇気を持てれば、きっと助けてくれる人がいます。そんな頼れる相談力を身につけて、将来は自信をもって仕事ができる人になってください。






 

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