うつ/不安からの回復ステップ
ステップ1 うつや不安になる要因を見極める
うつ状態や不安障害は生活リズムや食生活、身体疾患、遺伝的体質、環境、文化など様々な要因が関係しますが、心理的要因は大きく分けて3つほど挙げることができます。
①ストレス過多
「~したい」よりも「~しなければならない」意識が強く、常に緊張状態が続くようになると、心も身体も固くなってきます。頑張り過ぎて燃え尽き、過労に近いうつの方もいます。まずご自分の緊張状態に気づき、オンとオフの切り替えが上手にできるようにします。
②堂々巡り
寝る前に一人反省会をして過去を後悔し、明日を心配し、ネガティブなことにとらわれやすくなっていると、堂々巡りに陥ります。不安を取り除こうとすればするほど不安にとらわれやすくなります。人間関係にも気を遣い、意識が過剰になっていると、脳の過活動が収まらず、就寝中も気は休まらず、気力を浪費しやすくなります。
③トラウマ
過去に怖い経験をしていて、その恐怖体験の記憶や感情を無理に抑え込んでいると、急に不安が込み上げてきたり、緊張で落ち着かない状態が続いてしまうことがあります。緊張感からいくら寝ても寝たりない人もいます。抑え込んできた記憶や感情、感覚に気づき、それを今ここで感じられるようになると、楽になってきます。
以上の要因をひと言で言えば、心身の分離です。
頭で考えていること(意識)と身体で感じていること(無意識)が不一致を起こすことで、心が疲れやすくなったり、気持ちが整理できなかったりします。