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相談室便り バックナンバー12

キャラを変えるには

 
 
  よくある相談の一つに、自分の性格(キャラクター)を好きになれない。自分の性格を変えたいというものがあります。思春期は自分の外見や性格が人からどう思われているのか気になる人も多くなってきます。外見は服装や髪型を変えることである程度変わってきますが、自分の性格を直すのはなかなか難しいものですね。たとえば、大舞台に立つアイドルみたいに元気で明るい性格になりたいと思ったら、どうすればいいのでしょうか。


なりたい人を探す
 
 ただ漠然と頭の中で今の自分を否定していても、変われるものも変わりません。変わるためには、まず自分がどう変わりたいのか、目標とする人、モデルとなる人を見つけることから始まります。
 たとえば、あるタレントさんみたいになりたいと思ったら、TVで表情やしぐさを観察してみることです。見ているだけで自然に真似したくなるほどの尊敬できる人や憧れの人を見つけてみましょう。モデルになる人をよく観察しているだけで、話し方や表情などを自然に学習することができます。それを心理学ではモデリング学習(観察学習)といいます。


なりきってみる

 
しかし、観察しただけで同じような人になれたら苦労しませんよね。観察して学習した後は、さらになりきってみることが必要です。たとえば、好きなスポーツ選手がいたら同じようなフォームをとってみます。好きな学者の自伝を読んでその人生をたどってみるのもいいでしょう。面白い人になりたければ試しにギャクをいってみましょう。しぐさや表情、格好、態度、セリフなどを真似して実際に演じてみます。その人になりきることで自分のものにしていきます。それをロールプレイ(役割演技)といいます。


慣れることでなりたい自分になれる       
 
 よく観察して、実際になりきってみることで、徐々に変わることはできますが、その際のポイントは少しずつ変化のハードル設定をすることです。憧れの人と全く同じようになることはできないかもしれませんが、少しずつ身体を慣らして変化していくことはできます。自分を変えることができたと言う生徒にその理由を聞いてみると、「慣れることによってなりたい自分になれた」と話してくれました。少しずつ慣らしていくことで、なりたい自分に近づくことができるのです。


そのままの自分になる

 
そういった努力をしていくうちに、変わることで自分らしくなれる人もいれば、変わることに違和感を抱く人も出てきます。無理して自分を変えようとしていたことに気づいたとき、今までの自分の方がいいと思えることも少なくありません。むしろ、今までの自分のよさをもっと出せばいいんだ。自分の欠点を直すことよりも、よい所を伸ばせばもっと自分の魅力を出せることに気づけるようになるのです。


学校という大舞台で演じきる

 
自分のキャラクターが好きになれない人の多くは、人に認めてもらえなかったことがきっかけになっているようです。自分を認めてもらうには、人が喜ぶことをするのをお勧めします。自分だけが主役で、自分さえよければいいというナルシストにひたっていては、その舞台はただの自己満足にしかならず、誰も拍手はしてくれません。
 みんなが憧れるようなアイドルでも、観客や視聴者に喜んでもらえるような歌や踊り、演技のレッスンを日々努力することで、たくさんの人から拍手をもらえるようになります。たとえ、自分が主役にならなくても、監督・ディレクター・スポンサー・照明係・大道具・観客・スタッフなど、たくさんの役割があって、その舞台は成功することができます。学校という舞台を演出する一人として、自分らしい役割を果たすことができれば、きっと自分のキャラクターが好きになると思います。

 

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