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ゲームで考える問題
ゲームと宿題
3年生は受験がいよいよ大詰めですね。1,2年生は日々の課題や宿題に追われていませんか。やらなければならないことがどんどんたまっていき、ストレスに感じているとき、次から次に出されるその課題をどうやってこなしているでしょうか。
宿題が溜まって嫌になると、それはまるでモンスターに追いかけられるように、追われている夢をみたり、現実から逃げ出したくなったりすることもあるかもしれません。生徒とモンスターハンターというゲームを一緒にしたことがありますが、勉強や宿題もゲーム感覚で取り組んでみるのも面白いかもしれません。
問題解決能力と問題発見能力
これからの時代、科学の進歩とともに、問題の解決はコンピューターが担えるようにもなってきました。しかし、問題点を見つけることは人間でないとできません。これからは問題を見つけていく能力が求められているそうです。
前者を「問題解決能力」といい、後者を「問題発見能力」と言います。問題発見能力がある人は、課題をどんどん見つけていくので、立ちはだかる問題を主体的・積極的に解決しようとします。しかし、問題発見能力が不足していると、日々、課題に追われて、受動的で消極的に問題とぶつかることになるので、解決も遅くなりがちです。みなさんは、問題に追われる毎日と問題をクリアする毎日、どちらの過ごし方をしているでしょうか。
レベルアップするには
ゲームではモンスターが次から次に出てきて、それを退治できないでいるとダメージがたまってきます。ゲームオーバーにならないためには、日ごろから、自分から立ち向かっていく姿勢が求められます。勉強をゲームに喩えた場合、テストというボスをやっつけるために、日ごろから必要なアイテムをそろえていますか。ボスを倒すための戦略を練っていますか。体力や気力を養うための規則正しい生活をしていますか。
ただがむしゃらに戦っても、いい結果はでません。結果を出すには、効果的に効率よく倒していくためのあらゆる準備が必要です。そして、日々の宿題やテストをこなしていくことで着実にレベルアップを図ることができます。
受験という大ボスを倒すには
テストがボスなら、最終的に倒したい大ボスは大学受験でしょうか。そのときまでに、自分ができることを積み重ねていけば、自分の目標に合ったレベルの学校に行けるようになります。
宿題やテスト問題を、受動的に従順に取り組むのではなく、問題を作成する人の立場になって読み解いてみたり、何を問題提起しているのか、作り手になってみたりすることが大切だと思います。
今の社会では何が求められているのか?消費者が求めるニーズは何なのか? 問題を見つけて、仮説を立てる「問題発見能力」が、受験勉強でも、社会に出ても求められています。
もちろん、受験や宿題は、モンスターではありません。クリアできれば自信になりますし、達成感や充実感を味わうこともできます。ただ、宿題や課題に追われてストレスを感じている時は、今の自分は何が問題なのか、何が必要なのか、大学で何がしたいのか、自分自身の問題を見つけてみることです。
すると、嫌々追われるようにやっていた宿題は、自分から追い求めるように、前向きに取り組めるようになってきます。そして、前向きに取り組んでいくうちに、モンスターのように思っていたテストや受験が大きな宝物に変わってくると思います。