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相談室便り バックナンバー43

自分に合った記憶術 ~知的財産を増やすには~

                 
  いくら時間をかけて一生懸命勉強してもなかなか覚えられないという相談を受けることがあります。物覚えのいい人をみると、うらやましく思いますよね。確かに生まれつき記憶が得意な人もいれば苦手な人もいます。
しかし、自分に合った記憶術を身につけられると、学習効率がアップするとともに、生きていく上で必要な知識を増やしていくことができます。コツコツ働いて貯金するように、コツコツ勉強して知識を増やしていくにはどうしたらいいのでしょうか。
 
聴いて覚える、見て覚える  
 人によっては言葉で聞いて覚えるのが得意な人と、視覚的なイメージで見て覚えるのが得意な人がいます。聞いて覚える人は語呂合わせにしたり、声に出したりして音で覚えるといいかもしれません。見て覚える人は紙に書いたり、図や絵に表したりして覚えてみます。「マインド・マップ」を使って視覚化し、連想しながら覚えるのもよいでしょう。
 
エピソードで覚える
 記号や文字だけだと覚えにくいけれど、エピソードにすると覚えられる人がいます。ただ機械的に覚えるのではなく、ある状況を想像しながら物語にして覚えてみます。一見ただの記号の羅列に見えても、何らかの特徴を見出し、そこから物語を作っていくことで覚えやすくなります。
 
身体で覚える 
 机に向かって勉強していると落ち着かなくなる人は、身体を使って覚えるのもよいです。椅子に座って勉強しなければならないと思い込んでいませんか。幼少期の頃は「お母さんといっしょ」を見て、歌って踊りながら言葉を覚えていたものです。
車の運転や組み立て作業の手順を覚えるのなら得意な人がいますが、そのような人は歩きながらでも踊りながら勉強してもいいのです(授業中はダメですが…)。ジェスチャーやリズムを交えながら、知識を身体に刻み込んでいきます。
 
 
アウトプットして覚える
 ひたすらインプットして頭に詰め込むのが苦手な人もいます。人は不必要な情報は忘れていくので、得た知識はどんどん使ってみます。学校で習ったことはどんな仕事に役立つのか考えてみたり、学んだことを人に教えてみたりします。クイズを出し合ったり、テストの問題文を自分で作ってみたりするのもよいです。アウトプットして知識を実用化することで使える知識(=知恵)になり、記憶に定着しやすくなります。
 
よく理解して覚える
 ロボットのように機械的に覚えるのが苦手な人は、なぜそうなるのか?深く理解できると覚えやすい人がいます。そういうタイプの人は何で?何で?と先生を質問攻めにして困らせることもあるかもしれませんが、たとえペースは遅くなっても、しっかり理解できれば着実に記憶に残ってきます。日頃から抱いている疑問を大切にして、質問する勇気と明らかにする好奇心を持ちましょう。
 
思い出すことで覚える 
 以上の記憶の仕方は、明確に分類できるものではありませんが、自分に合った方法を身につけられると覚えやすくなってきます。そして、中でもポイントを二つ挙げるならば「必要性」と「好奇心」です。
人間は必要のない知識、役に立たない知識は忘れていきます。必要性を脳に実感させるためには、写経のようにただ書き写して、やりっぱなしにするのではなく、とにかく思い出すことです。人間は思い出すことで覚えます。忘れそうになったときほど振り返り、反復する習慣をつけましょう。
 
感動して覚える
 そして、当たり前かもしれませんが、人は興味のないことは忘れていきます。好きなアイドルの名前やアニメのキャラクターは覚えられるように、好きなことは自然に覚えることができます。すごく美味しい料理は忘れられない味になるように、勉強の面白さを味わえれば忘れにくくなります。
 つまり、覚えやすくするためには好奇心を大切にして、学ぶことにどれだけ感動できるかです。感動とは感情が動くと書きますが、感情に働きかけることで脳のより深いレベルで記憶に残すことができます。学ぶことの面白さに価値を見出せると、記憶の宝箱に大切にしまうようになるからです。そうやって、学んだことに感動し、価値を見出せれば皆さんの知的財産はどんどん増えてくると思います。
 

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