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ポジティブになる魔法の言葉
・・・と言ったら、大げさですが、唱えるだけで、前向きになれる言葉が3つほどあるので、ご紹介したいと思います。
もったいない
数々のヒット商品や企画を生み出している放送作家の小山薫堂氏は「もったいない主義」という本の中で、アイデアを生み出す秘訣にもったいないという考え方があると述べています。自宅周辺が断水になって不便になり、近所の人が怒って不満をもらしている中、せっかくの機会だからと、断水生活を前向きに楽しんだそうです。そうすると、水の価値に気づかせてくれてありがとう!と思えたとのこと。
断水に怒るのはもったいないと考えることで、物事の見方が180度変わってきます。ごみのように捨てられたものでも、そこに価値を見出し、他のものと融合させることで、どんどん新しい企画を生み出せるわけです。
ついている
銀座マルカンの創業者の斉藤一人氏は、何でもついていると考えることで、本当に運がよくなってくると述べています。たとえば、肩にボールペンが落ちてきても、頭に当たらなくてよかった、「ついてるついてる」と唱えるのだそうです。今嫌なことが起きていなければ、それだけでもついているととらえます。これはただ単に物事を前向きにとらえるという話だけではなく、本当に色々なことがプラスに変わってくるのだそうです。
本当に運がよくなるかは科学的にはわかりませんが、心理的には前向きな気持ちになってくるのは確かです。パナソニックの創業者の松下幸之助氏は就職面接に来た学生に、「君は運がいい方か?」と質問したそうですが、運のよさも立派な能力ですし、磨くこともできるのかもしれません。
ありがたい
「もったいない」と「ついている」に共通しているのは、物事に希少価値を見出していることです。もったいないというのは、その価値を活かしきれていないときや、あらゆる可能性を感じられるときに使います。ついているという言葉も同様に、その境遇をめったに起こらない出来事として、その価値をポジティブにとらえています。
そして、二つの言葉からは、価値を見出すことで感謝の気持ちがにじみ出ています。ちなみに「ありがとう」の語源は「有り難い」から来ているそうですが、存在するのが難しいくらい、希少な価値があるという意味にも受け取れます。
ポジティブになるには
300円で宝くじを買って、1億円当たったら、ほとんどの人は運がいいと思うでしょうが、300円しか当たらなかったときはどうでしょうか。何でもっと大きな額が当たらなかったのかと不満になります。しかし、はずれなくてよかったと思うこともできます。
当選した額に限らず、その時その時をポジティブにとらえられた方が、幸せに感じることができます。今の状況に満足できない人は、もっといい状況になっても満足できないかもしれません。逆に、今に満足できれば、ちょっとでも状況がよくなったらもっと満足することもできます。
ご飯を食べる際も、「いただきます」と感謝の気持ちを込めて食べると味わい深くなるように、「もったいない」「ついている」「ありがたい」この3つの言葉をたくさん唱えてみると、人生が味わい深いものになるかもしれません。よかったら試してみて下さい。