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相談室便り バックナンバー36

ポジティブになる質問力 ~自分が必要な答えを出すには~

                
ネガティブな答えばかり・・・

 いくら勉強しても成績が上がらない…。いくら努力しても友人と仲良くできない…。人生には様々な問題が立ちはだかってきますが、それをクリアしようといくら考えても、ネガティブな答えしかでてこないことがあります。

 部活動で同じようなミスをしてしまったり、友だちに余計な一言を言ってしまったり、解決策を見つけようと“一人反省会”を繰り返しているうちに、気持ちも沈みがちになってきます。そういうときは、どうすればポジティブな答えを導き出すことができるのでしょうか。


ネガティブな答えの悪循環

 実はネガティブな結果が出たときほど、ネガティブな原因ばかりを探してしまっていることがあります。試験の問題に限らず、進路や部活、友人関係などの問題が山積しているときほど、「何でうまくできないんだろう…」「どうして嫌われたんだろう…」「失敗するのはなぜだろう…」と、できない原因ばかり考えてしまいます。

 けれども、「何でうまくできないんだろう」→「自分がバカだからでしょ」、「どうして嫌われるんだろう」→「自分に魅力がないからだよ」、「失敗するのはなぜだろう」→「失敗から何も学べていないからだ」など、ネガティブな質問に対しては、返ってくる答えもネガティブになりがちです。

 いくら失敗の原因探を探しても、ネガティブなループにはまれば、そこから抜け出すのは難しくなってくるわけです。


ポジティブな質問をしてみる

 そこで、ネガティブな結果が出た時ほど、気持ちを切り替えるためにポジティブな質問をしてみます。部活動でスランプに陥ったときには「シュートを入れるためにはどうしたらいいのか」「試合で勝つためには何を磨けばいいだろうか」とポジティブな答えを引き出す質問を投げかけてみます。勉強においても「何でわからないんだ~!」と悩むのではなく「どうしたらこの問題を解けるようになるのか」とよく考えてみます。

 そして、ただ考えるだけではなく「思った通りの結果を得るために、今できることは何か」と、前向きな行動につながる質問を自分に投げかけてみます。人は解決策が見つからないから悩むのではなく、解決するための具体的な行動がとれていないから悩むようです。  


自分がほしい答えを出すには

 人は同じやり方を繰り返して失敗しているのに、成功を期待してしまうことがあります。問題解決の鉄則はうまくいっていることは続けて、うまくいかないことはやり方を大胆に変えていくことです。結果を変えたかったら、まずやり方を変えてみるのです。

 自分が必要としている答えは何でしょうか。意識できていないだけで無意識にその答えは眠っています。ポジティブな質問で呼びかけることで、ポジティブな答えを呼び覚ましてみましょう。

 そうやってポジティブな質問を繰り返していけば、複雑にからみ合った問題も、やがて解決の糸口が見えてくるようになります。「どうしてわからないのだろう」ではなく「どうしたらわかるようになるのか」。ポジティブな質問を引き出す「質問力」を磨いてみるのはいかがでしょうか。


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