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相談室便り バックナンバー43

集中力を高める3つのコツ ~モヤモヤした気持ちを晴らすには~

 
集中できない・・・

 やるべきことはわかっているのに勉強や部活に集中できず、モヤモヤした気持ちになることはありませんか。いざ宿題をやろうと思っても、他のことが気になってきて、ぼーっとしているうちに時間だけが過ぎてしまった、なんていう経験は誰にでもあるかもしれません。

 集中できないときはついついスマホに手を伸ばし、動画やSNSなどで気を紛らわしてしまいがちですが、やるべきことをやっていないと充実感は得られず、余計にモヤモヤした気持ちになってきます。そのように心に霧がかかったような気持ちになったとき、どうすれば晴れてくるのでしょうか。


一点を見つめてみる

 霧がかかった道を歩いていると、先が見えないので不安になってきます。見通しのよい所を探そうとあちこちに注意を向けますが、ただ視線が泳いでいるだけでは前に進めません。それと同様にモヤモヤして集中できていないときは、やりたいことややるべきことに目の焦点が合っていないのです。

 ですから、集中して取り組むためには、視線を分散させるのではなく、なるべく目の前の一点に集めてみます。集めた中心にある力が集中力です。視界に余計なものが入らないように環境を工夫するのもよいでしょう。余計なことを気にしないようにしても気になってしまうので、気にしたいものだけに気を集中していくのが一つ目のコツになります。


今ここで感じる

 次に集中できない原因としては、過去や未来にとらわれていて、今ここに注意を向けられていないことがあげられます。昨日はあんなことをやってしまったなぁ、明日はどうなってしまうのかなぁ…など、一人反省会で後悔し、取り越し苦労で心配をし、今ここに意識が向かず、空を見上げてぼーっとしているような状態になっています。

 ですから、集中する上で大切なのは今ここで見えているものを見て(視覚)、聞こえてくるものを聞き(聴覚)、感じられているものを感じられると(触覚)、より集中できるようになってきます。あるがままの感覚に注意を向けていくことです。


スモールステップのプロセス

 そして、三つ目の原因としては、結果や理想にとらわれてプロセスを感じられていないことがあげられます。他人の成績や周囲の評価を気にしたり、学習計画表を立てたりする時間ばかりが増えると、目の前の課題にエネルギーを注げなくなります。それは、頑張って登っている友人や頂上を見上げているだけで、いつまでも最初の一歩を踏み出そうとしない登山のようです。

 したがって、まずはスモールステップで前に進んでみます。ページをめくったり、ノートに書いたり、口を動かして声に出したり、とにかく身体を動かし続けてみることです。そうやって動きの中で波に乗ってくると集中モードに入ってきます。

 たとえ一度にたくさん集中できなくても、短期集中を繰り返せば、結果的に集中時間は長くなります。集中体験を積み重ねられれば、脳内からドーパミンという脳内神経伝達物質が出ることで、より楽しんで取り組めるようになってくるでしょう。

 心にモヤモヤした霧が立ち込めても、今ここで地に足をつけて、前に進んでみること。そうやって取り組んでいるうちに、だんだん霧が晴れてきて、ふと辺りを見渡してみれば、素晴らしい景色が広がってくると思います。

 

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