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相談室便り バックナンバー29

 ストレスはスパイス  ~ストレスを味方にするには~ 

  
新学期が始まり一か月が過ぎましたが、新しい生活には慣れましたでしょうか。新しい環境に身を置くと、緊張してストレスを感じることがあると思います。そのようなとき私たちはストレスとどう向き合えばいいのでしょうか。


緊張が集中力を高める

 ストレスを感じると、不安や憂鬱な気分になったり、身体が固くなって体調を崩しやすくなることがあり、あまりいい気分ではないかもしれません。しかし、ある心理学の実験では試験のとき、緊張している人と緊張していない人を比較した場合、緊張している人の方がよい結果が出たというデータが出ています。

 リラックスし過ぎると気がゆるんで思わぬ失敗をすることもありますし、リラックス状態が続くとストレス耐性(ストレスに耐える力)が弱まり、堕落した生活につながることもあります。緊張することで身が引き締まり、脳内からアドレナリンが出ることで集中して取り組むことができるようになります。


ストレスとリラックスの切り替え

 だからと言って、その緊張状態がずっと続くことはよいことではありません。入浴時や就寝時などのリラックスしたいときにも、嫌な出来事や不安にとらわれ続けていると、心の疲れは取れず、やがて気力が減退していきます。

 緊張で身体が固くなり、厚い心の鎧をまとうようになれば、その重さで気分まで沈んでくることもあります。ストレスとリラックス、緊張と弛緩を上手に切り替え、ほどよいストレスを感じていくことが心を強くしてくれます。


ストレスを好きになる

 そして、ほどよい力を出せるようになるためにはストレスと友達になることがポイントになってきます。ストレスは嫌がれば嫌がるほどとらわれて、緊張の呪縛から逃れられなくなり、やがて悪影響を及ぼします。

 ある心理学の実験によると、ストレスは健康にいいと思っている人と健康に悪いと思っている人とでは、健康によいと思っている人の方が長生きできるとの結果が出ています。つまり、ストレス自体が悪いのではなく、ストレスをどう受けとめるかがストレスをよい方に作用してくれます。


ストレスを味わう

 ストレス学説を唱えたH・セリエという人が「ストレスは人生における最良のスパイスである」と述べているように、ストレスが全くない人生は虚しいものです。過度なストレスはときとして心の傷になりますが、ほどよいストレスは達成感や充実感をもたらしてくれます。人生を味わい深いものにするためにも、ストレスと友達になるように味わうことで、ストレスを自信に変えてくれます。 

 緊張とリラックスをリズムよく味わい、ポンプのように温かい血液を全身に送ることができれば血流がよくなり、脳の働きも身体の働きもよくなってきます。また、ストレスを感じたらポジティブに味わうことで、ストレスを味方にすることができます。

 相談室ではストレスを味わうことで、受験や部活の大会、人間関係など、ストレスフルな状態を楽しめるようなサポートをしています。ご興味のある方はぜひ一度相談室を利用してみてください。
 

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