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夢を叶えるには
明けましておめでとうございます。新しい一年が始まりましたが、新年最初の初夢は何を見ましたか。今年一年の抱負は決まりましたか。初夢は今年の一年を占うと言われています。また、抱負は心の中に抱いている決意を言います。いい初夢だったらただの夢に終わらせず、抱負をただの決意に終わらせず、実現できたらうれしいですね。では、その夢や決意を実現するにはどうしたらいいのでしょうか。
夢は生きる力になる
夢や目標がない人生は、ゴールのないマラソンレースに出るようなものです。どこに向かって走っていったらわからないと、ただ疲れるだけです。ゴールの喜びを感じることがマラソンの走る原動力になるように、夢を実現するには、まず夢を実現できたときの気持ちにひたってみることが大切です。
なぜなら、夢を実現したい気持ちが大きければ大きいほど、大きな力が湧いてくるからです。その夢を実現することに魅力を感じられれば、そのための努力は、苦労ではなく楽しみに変わってきます。努力が苦にならないくらいの魅力的な夢を思い描くことが、実現への第一歩になるでしょう。
夢を語ってみる
夢を思い描けたら、次は夢を人に語ってみましょう。あるいは自分に語りかけてみましょう。夢を実現できたときのことを言葉にしてみるのです。それはアファーメーションと言って、「私はこうである」とポジティブな言葉を語りかける心理学の技法のひとつです。これは①肯定的に、②進行形で、③感情を入れて、具体的に語るのがコツです。
たとえば、「私はサッカー選手になって、観客を感動させるプレーができてとてもうれしい」といった感じです。①「シュートをはずさないようにする」という否定的な言葉を入れると、シュートをはずすイメージをしてしまうので、「シュートがきれいに決まった」など肯定的な表現にします。②また、「サッカーがうまくなりたい」という願望で表すと、うまくなっていない今の様子をイメージしてしまうので、「サッカーがうまくなっている」と進行形にします。③そして、「試合に勝ってとてもうれしい」といった喜びや感動の表現を入れることで、よりリアルに実感できて、やる気が湧いてくるようになります。
好きな夢を描いてみる
リアルに夢を思い描いたり、語りかけたりすることで、夢を実現したい気持ちはふくらんできます。しかし、思い描こうにも、そもそも自分には実現したい夢なんてないという人もいるかもしれません。ちっぽけな夢しかない・・・。飽きっぽくて夢がコロコロ変わる・・・。どうせ叶わないような夢ばかり見る・・・などなど。
ところが、夢には大きさも形もありません。どんな色でも、ぼんやりしていても、コロコロ変わってもいいのです。むしろ、今、夢がないというほど、頭の中の画用紙が真っ白なわけですから、これから好きなように夢を思い描く楽しみがあります。頭に浮かぶ真っ白な画用紙の中に、好きな色で、好きな形の夢を少しずつ描いてみてはいかがでしょうか。だんだん実現したくなるような夢がふくらんでくることでしょう。